PRODUCER生産者紹介

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栃木県 / 高田さん

主要作物

平飼有精卵(自然卵)

創業日

1982年 高田さん当時26歳

ひよこの購入

ひよこは孵卵場から1日令のもの買っています。日本一小さな技術力のある昔からに孵卵場です。高田さんと孵卵場の社長とは38年のお付き合いあり、高田さんのひよこ育成の主将です。

飼育数

成鶏 雌約4500羽 育成約1,900羽

飼育方法

ひよこから成鶏まですべての段階で地面を走り回って運動する平飼い。

飼料

ひよこから成鶏まですべて当農園で配合設計した飼料を与えます(一般的には飼料メーカーの配合飼料を使う)。主な飼料は穀物はアメリカ産のトウモロコシではなく、ここの土地でとれる大麦と小麦、近隣の3人の生産者に作ってもらっている農薬も化学肥料の使用していない飼料米。蛋白源は国産の炒り大豆(きなこ)、大豆たんぱくや大豆胚芽を使用。これらにカルシウム、リン、天然の昆布粉等のミネラル分とハーブ、生姜、ウコン、唐辛子等をブレンド。これらの他に卵黄を黄色くするため(トウモロコシのルテインにより卵黄の色がつくため米と麦では白い卵黄になってしまいます。卵として白くてもなんの問題はありませんが。)マリーゴールドの花びらの粉末を与えています。ちなみにマリーゴールドの花言葉は「健康」。飼料の原料はすべて非遺伝子組み換え(NON-GMO)、国内産80%以上です。すべては健康を守るためであり、人間と一緒です。餌の穀物はすべて殻付き(飼料米はもみ米)で与えます。繊維分は胃腸をきたえ腸内細菌の増殖を助け、食べた物に対する消化液の浸透を行き渡らせます。その糞は臭くなくハエもわかない繊維分の多い、腸内細菌とそこから生成された様々な物質をもった有機肥料となって米作りなどに循環せれます。NON-GMOであり抗生剤の影響もない肥料であることは間違いありません。

鶏インフルエンザ対策

換気とEM 小屋をオープンンして換気をしっかりやっています。ウイルスは酸性とアルカリ性に弱いため、EMは乳酸菌とビフィズス菌が主体の原液でPH3.5以下。このEMを50~60倍に薄めたものを鶏に飲ませています(ウイルスの感染力がなくなるとの研究から)。個々の鶏に対応するやり方で実践しています。

 

日本の養鶏の現状

養鶏は一番分業化が進んだ畜産業です。①孵卵場②育成場③鶏卵業者④販売業者とに分かれ、この他に配合飼料メーカーがあります。③の鶏卵業者は1農業で100万羽クラスがたくさんあります。10段ゲージの2階建て鶏舎(1棟10万羽を超える鶏舎も珍しくありません)運動もできず狭いゲージの中で餌と水を飲んで卵を産み、ウインドレス鶏舎の中で生活し産み終われば廃鶏。システムの中のマニュアル沿って餌のほどんどが遺伝子組み換えの輸入トウモロコシ、大豆粕を使って栄養価ギリギリで与えなおかつ抗生剤入りの餌です。これって何なんでしょうね?

高田さんが心がけていること

地域の中で人と人とのつながりを大切にすること。養鶏業では分業が進んでいますが、1日齢ののひよこからの育成とそのためのすべての餌の確保、ひよこから成鶏まで餌の設計を起こす。餌には抗生剤を入れないことまた遺伝子組み換え原料使わないことを必ず守る。国産原料をできるだけ使うことを心がけてぃます。

お客さんに一言

うちの農場は1日齢のひよこから運動させながら育てています。1年間分の米、麦を確保して自家配合飼料を作っています。また廃鶏になってもそれを食肉として食べてもらっています。全てやることは大変ですがそれをやることでいろいろなことが見えてきてもっと健康に育て生活させてあげたくなります。せめてもの鶏への恩返しです。でもこれをすることで様々な技術やつながりを持つことができます。大変ですが面白いです。それで食べてくれる方たちが卵や肉を美味しいと感じ健康を保つことができれば嬉しい限りです。それも鶏への恩返しです。うちの農場はうちの卵を食べてくれている方たちが見学に来てくれます。卵がどのように産まれてくるのかを見せながら話すことでいろいろなものがつながっていくのです。スーパーで購入する卵がどのようにして産まれてきたのかを見たことのある人は多くないと思います。自分の目で見て臭いをかぎ触れてそしてよく考える。食べたものが自分の血になり肉になってゆくのですから。食べ物ができてくることへの注意がなくなるとその代償を自分や子供たち払わすことになるのですから。全ては身体に対する積算なのです。

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